駿河國富士郡（富士市、富士宮市）の神社仏閣めぐり

甲子神社の例大祭

甲子祭の起こりは、加島村青年団がお日待ちに奏でた囃子とされ、大正１５年に甲子神社が建立されると同社例大祭となった。

昭和５年ごろから浜おり行事が慣行となり、同１０年にはっぴを揃えるなど規模は拡大。大戦による中断期を経て、現在は神輿２基、屋台５台（本町・富士町・平垣三・銀座・国久）が参加。吉原祇園祭などと並ぶ富士市を代表する夏祭りになった。

４日午後１時、市消防音楽隊と富士見高校バトントワリング部のパレードで華やかに開幕した。本町通りの歩道に露店が軒をつらね、歩行者天国となった車道では大道芸や木遣り道中、各種音楽イベントを開催。夕刻から屋台のひきまわしが始まり、祭装束に身をつつんだ若い囃子方がリズミカルなお囃子を響かせた。

翌５日、神輿２基が男衆に担がれて登場。威勢のいい掛け声とともに神輿を激しく揺さぶりつつ練行した。両日ともトリを飾ったのは競り合い。午後８時、三角屋前に屋台が集って激しく競り合い、観客でごった返した会場の雰囲気は最高潮に達した。（→平成２３年度の様子はこちら）