大晦日の猿田彦太神塔
◇・・・富士宮市内房の山間部、芭蕉天神宮の参道に猿田彦太神塔がある。高さ約54cm、幅約19cmの角柱型文字塔で、文政5年(1822)7月16日の銘がある古い塔だ。参道脇の草むらに隠れ、まったく目立たない。
◇・・・猿田彦は『記紀』に登場する国津神で、邇邇芸命を道案内したことから「導きの神」「道の神」として信仰されている。芭蕉天神宮のそばには由比から大宮、甲斐へ至る「塩の道」が通り、塔の側面には「東海道由比宿江二里半」「内房本村つる橋 當國一ノ宮大宮浅間 富士郡 甲府 身延」の銘文がある。道案内の神として祀られ、往時は道標も兼ねていたのだろう。
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白鬚神社
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名称 所在 滋賀県高島市鵜川215
主神 猿田彦命(別名:比良明神、白鬚明神)
創建 伝:垂仁天皇25年 例祭 5月3日 9月5~9日
敷地 4,019坪 神紋 左三つ巴
社格 国史見在社 旧県社 備考 本殿(国重文)
神徳 延命長寿、縁結び、子授けほか
交通 JR湖西線近江高島駅より徒歩25分 駐車場有
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白鬚神社(原方)のオガタマノキ
◇・・・原方白鬚神社の社殿前に、立派な注連縄をまいた古木がたっている。御神木のオガタマノキだ。推定樹齢400~500年、太い幹は大きく傾ぎ、添え木でどうにか支えられている。内部にうろがあり、また途中で折れているようにも見えるが、広げた枝には葉をたくさん茂らせ、いまだ十分な樹勢を示している。
◇・・・オガタマは招霊(おきたま)が転じたとされ、神霊を招く木として各地の神社に植栽されている。白鬚神社のそれも植樹されたに違いない。神社は15世紀に創祀されたと推察されているから、創建から間もなく神前に供えられた木が育ったのだろう。
白鬚神社(原方)
名称 | |||
所在 | 静岡県富士市北松野原方1985付近 | ||
主神 | 猿田彦大神 | ||
配神 | 大国主命 五十猛命 日本武尊 | ||
創建 | 不詳 | 例祭 | 10月17日 |
神徳 | 家内安全・交通安全・営業繁盛ほか | ||
交通 | JR沼久保駅から徒歩35分 駐車場無 |