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気比神宮

鳥居
大鳥居。扁額は有栖川宮威仁親王染筆
名 称
氣比神宮[けひじんぐう]
所 在
福井県敦賀市曙町11-68
主 神
伊奢沙別命 仲哀天皇 神功皇后 日本武尊 応神天皇 玉妃命 武内宿禰命
創 建
不詳
祭 礼
御名易祭:3月8日 御田植祭:6月15日 牛膓祭:6月16日 総参祭:7月22日 例大祭:9月2~15日
敷 地
1万1,253坪
神 紋
右三つ巴 五七の桐
社 格
式内社(名神大) 越前国一宮 旧官幣大社 別表神社
備 考
大鳥居(正保2年建・国重文)、比神宮古図 猿田彦仮面 王面(市文)
神 徳
五穀豊穣・豊漁・音楽舞踏ほか

北陸道の総鎮守

拝殿
あざやかな色合いの拝殿

敦賀湾に面する港町、敦賀。若狭路と北陸路の分岐点に位置する交通の要衝で、湾奥の角鹿津は天然の良港として早くから開け、大陸交流の玄関口も担った歴史ある街だ。その市街地の一角、駅から徒歩15分の地に、朱の大鳥居がたつ。高さ10.9m、春日・厳島とともに、木造の三大鳥居に数えられている。

鳥居をくぐると、石畳の参道がまっすぐ延びる。小糠雨の境内は薄暗く、参道灯籠のほんのりとした明かりが幻想的だ。歩みをすすめると左手に透塀で囲った一角があり、朱の鳥居からなかに入ると、社殿群が鎮座。白と朱のコントラストが美しい拝殿、背後には本殿と四社之宮。昭和末期から行われた「昭和の大造営」によるもので、整然とした佇まいを見せている。

天筒山
土公(古殿地)と天筒山

社伝によると、気比大神ははじめ天筒山、のちに境内の土公に降臨したとされる。もとは海人族が信仰した食物・航海神だったが、交通要地に鎮座していたことで朝廷と結びつき、北陸道の総鎮守、また越前国一宮として崇敬された。一時、戦火の影響で衰微するものの、江戸期に藩主・結城秀康によって再興されている。

結城秀康造営の旧社殿は国宝だったが、第2次大戦で焼失。ただ、僥倖にも大鳥居(重文)は戦火をくぐり抜け、ほかに比神宮古図や猿田彦仮面・王面(市文)なども所蔵する。例大祭は9月4日を中心に、2~15日まで14日間つづく「気比の長祭」で、美麗な装飾を施された山車が市中をひきまわされる。そのほか、御名易祭、御田植祭、牛腸祭、総参祭なども重要な神事。

境内
大鳥居 中鳥居
境内
まっすぐ延びる参道 2代目「旗揚の松」 四社之宮の1社
境内
唐破風と千鳥破風の拝殿 流造りの大ぶりな本殿。屋根に外削ぎ

境内摂・末社

社殿左手の鳥居をくぐると「九社之宮」こと9社、その深部に神明社外宮・内宮。東参道沿いに大神下前神社(末社、式内社)、兒宮(末社)、角鹿神社(摂社、式内社、祭神:都怒我阿羅斯等命)があり、大鳥居のうしろに猿田彦神社(末社)が鎮座。敦賀の旧称は「角鹿」といい、これは角鹿神社を発祥とする。

「九社之宮」は、気比大神の御子神関係の社。入口側から伊佐佐別神社(摂社)、擬領神社(末社)、劔神社(末社、式内社)、金神社(末社、式内社)、林神社(末社、式内社)、鏡神社(末社、式内社)、天利劔神社(摂社、式内社)、天伊弉奈姫神社(摂社、式内社)、天伊弉奈彦神社(摂社、式内社)。劔神社・金神社・林神社・鏡神社・天利劔神社は承和7年に従五位下。

境内 境内
左は伊佐佐別神社と擬領神社。右は劔神社・金神社・林神社
境内 境内
鏡神社・天利劔神社・天伊弉奈姫神社・天伊弉奈彦神社。右は神明社
境内 境内 境内
大神下前神社社殿 兒宮社殿 猿田彦神社社殿
境内 境内 境内
大神下前神社狛犬 兒宮神殿狛犬 猿田彦神社狛犬
境内 境内
敦賀の地名発祥の都怒我阿羅斯等命をまつる式内社・角鹿神社

由来端緒

社伝によると、気比大神(伊奢沙別命)は上古より当地に鎮座。はじめ天筒山、のちに境内の古殿地(土公)に降臨したとされる。仲哀天皇は即位から間もなく当社を参拝、神功皇后も御珠玉姫命および武内宿禰命をともなって三韓平定を祈願したといい、帰国後に皇子・応神天皇を従えて再び参拝したという。

持統天皇6年(692)、神封20戸を奉る。大宝2年(702)、文武天皇の勅で社殿修営、仲哀天皇・神功皇后を合祀。さらに四社之宮を造り、東殿宮に日本武尊、西殿宮に武内宿禰命、総社宮に応神天皇、平殿宮に玉妃命を祀った。天平3年(731)200戸、天平神護元年(765)44戸を増封され、承和6年(839)には神祇官直轄となる。承和6年(839)、貞観元年(859)に勅使参向。神階は承和3年(836)に正三位勲一等から従二位へ昇り、最終的に正一位勲一等へ陞叙。『延喜式』には「氣比神社七座並名神大」と所載され、寛仁元年(1017)一代一度の大奉幣に預かり、平安期は能登沿岸地域までを御厨として領有するなど、朝廷からあつく遇された。

延元元年(1336)10月、新田義貞が尊良・恒良両親王を奉じて下向すると、大宮司気比氏は金ヶ崎城に迎えて足利勢と対峙。しかし、翌年3月に落城、気比氏治・斎晴親子は自刃、神領を大幅に減らされた。さらに元亀元年(1570)3月、織田信長の朝倉攻めに際し、神官らが朝倉氏に助勢したため、社坊焼失、社家断絶、神領没収。しかし、慶長19年(1614)、福井藩主・結城秀康から社殿再建と社領100石の寄進をうけて再興。寛永9年(1632)には徳川家光が秀忠病気平癒の祈祷米50石を寄進するなど、権勢者の庇護を受けた。

古くは「笥飯宮」または「気比大神宮」と称したが、明治初年に「氣比神社」へ改められ、同4年国幣中社、同28年官幣大社に昇格し、神宮号宣下の沙汰をもって氣比神宮に改称。昭和20年、戦火によって社殿焼失。同25年から逐次再建、さらに昭和末期からの「昭和の大造営」によって現在の社容が整った。

参考文献 由緒掲示板、日本歴史地名体系、近江・若狭・越前寺院神社大辞典、神社事典、全国神社名鑑、日本社寺大觀神社篇、全国一宮祭礼記、日本「神社」総覧
(フォト撮影日:平成18年12月23日)

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