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吉原 天神社

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朱があざやかな社殿
名 称
天神社てんじんじゃ
所 在
静岡県富士市吉原3-1-10(字裏町139)
主 神
日子番能瓊瓊杵命
配 神
木花之佐久夜毘賣命 菅原道真
配 祀
甲子神社(大国主命)
創 建
不詳
祭 礼
節分祭:2月3日 吉原祇園祭:6月第2土・日曜日 例祭:10月23日
敷 地
481坪
神 紋
梅鉢
社 格
旧村社
石 造
道祖神
備 考
クスノキほか(市保存樹木)
神 徳
学業成就ほか
交 通
岳南鉄道吉原本町駅より徒歩3分 駐車場無

吉原地区最古の神社
寛永4年に菅原道真を合祀

社頭
社頭風景

東海道の宿場町、吉原。その鬼門を護る天神社は、宿が鈴川にあって「見付」と呼ばれたころからの産土神だ。

社記は、建久4年(1193)源頼朝が富士の巻狩のおりに、天正18年(1590)豊臣秀吉が小田原攻めの途路に参拝したと伝え、明治19年の『神社明細書』は『駿河国神名帳』に列する「正五位下 富士河天神」にあてている。

見付宿は、天文23年(1554)の高波で大きな被害に遭い、鈴川~今井へ移った。この宿が江戸初期、東海道の駅制にともない吉原宿となる。その後、寛永16年(1639)と延宝8年(1680)に高潮で被災。そのつど内陸へ所替し、吉原本町の地に定まった。このとき、まず総鎮守たる天神社の神域を決め、それを基準に町割が進められた。町人から信奉されていたようすがうかがえる。

他方、東海道を往来した諸人からも敬われた。享保元年(1716)学者細井治郎太夫知春、慶応2年(1866)石山三位基政が直筆の社名額を奉献。宝暦8年(1758)江州彦根殿が長雨祈晴のため和歌十六首短冊、文化年間(1804~18)松平土佐守が書類数通を祈願のため奉納している。

菅原
拝殿前に菅原道真像

祭神は、瓊瓊杵命を主神に、菅原道真、木花之佐久夜毘賣命、木元神、それに大国主命(甲子神社)を配祀する。元来、瓊瓊杵命が祀られ、そこに寛永4年(1627)右馬允高信が天神像を安置、菅原道真を合祀した。天神社(天満宮)と呼ばれるようになったのは、合祀以降のことに違いない。

合祀前の社号は詳らかでないが、『富士市の神社』は、富士地区において瓊瓊杵命を祀る他社にならうと愛鷹神社と思える、と記す。おそらく、そうであろう。旧鎮座地(元吉原)そばの今井地区に愛鷹神社が鎮座している。関わりがあったのかもしれない。

本町通りの裏通りに南面した神域は、ささやかな規模ながら日当たりに恵まれ、町中の神社らしくあか抜けた雰囲気。境内には鳥居・玉垣をはじめ、灯籠、水盤など江戸後期に宿場の人々が奉献した石造物が、ごくさりげなく残されている。

鳥居をくぐると両側に黒い牛が寝そべったすがたで迎え、境内半ばに紅白の梅、社殿前には菅原道真像。いかにも〝天神さん〟である。神池にかかる小橋をわたれば、和田川を背に見目鮮やかな朱塗りの社殿。本殿は寛政元年(1789)、拝殿・幣殿は明治34年の再建。古びてはいるが、均整のとれた美しい社殿であり、頭貫周辺の透かし彫りはとりわけ華やかだ。

玉垣 鳥居 参道
江戸後期奉献の玉垣と鳥居 参道風景
手水 手水 灯籠
参道右手に手水舎 嘉永6年、裏町奉献
拝殿 彫刻
池にかかる橋をわたると拝殿 向拝の彫刻
全景 本殿
社殿全景 寛政元年(1789)再建の本殿
絵馬 梅 扁額
たくさんの絵馬 社殿前に梅 拝殿扁額
例祭 例祭
例祭は10月。稚児行列が行なわれる
その他の画像はこちら
参考文献 由緒掲示板、田子のふるみち、駿河記、修訂駿河国新風土記、駿河志料、皇國地誌編輯、富士郡吉原駅外十ヶ所神社明細書、富士郡吉原町・島田村組合沿革誌、富士郡神社銘鑑、富士市の神社、駿河、東海道吉原宿、吉原宿周辺史跡案内、富士市のまつり
(フォト撮影日:平成18年~21年。最終10月18日)

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富士おさんぽ備忘録 - 2011年03月30日 12:05

静岡県東部地震による社寺の被災状況(1)

去る3月15日、静岡県東部を震源とする静岡県東部地震がおき、富士宮市で震度6強、富士市で5弱を記録しました。幸い、揺れの強さのわりに被害は軽微にとどまり、懸念の浜岡原発も無事。ほっと一安心です...

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