旧開智学校
![]() 擬洋風 |
名 称 旧開智学校
所 在 長野県松本市開智2-4-12
創 立 明治6年 竣 工 明治9年
備 考 国指定重要文化財 姉 妹 旧開明学校(愛知県西予市)
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文明開化を象徴する擬洋風建築JR松本駅から歩いて15分。松本城の北側に、わが国でもっとも古い年代の小学校「旧開智学校」が建っている。明治6年に筑摩県学を引き継いで開校し、同9年、女鳥羽川のほとりに校舎を新築。以後、昭和38年までの90年間使用され、同39年に女鳥羽川の河川工事にともなって現在地へ移築復元された。
造営は県権令・永山盛輝らが計画、松本の大工棟梁・立石清重が東京大学の前身・開成学校や東京医学校などを参考に設計施工。約1万1千円におよんだ巨額の工費のうち7割は、松本町住民の献金によって調達されたという。 構造は木造2階建てで、和洋混交の擬洋風建築。間口の広い寄棟造りで屋根は桟瓦葺き、中央に八角形の塔とバルコニーがすえられ、窓にはガラスが取り付けられている。20人用の教室は、当時のアメリカを模したという。文明開化を象徴する建造物として、昭和36年、国の重要文化財に指定された。 現在は教育博物館として一般公開され、江戸期の往来物、明治以降の教科書などを展示。校舎内は現代の鉄筋製校舎にはない温かみがあり、窓にはめ込まれたカラフルな色ガラスからは“ハイカラ”な薫り。また、各教室にある木製の机・椅子や、展示された旧生徒の衣服・所持品からはその歴史が感じられ、年代ごとに並べられた教科書は、教育内容の移り変わりを教えてくれる。 |
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机は上部が蓋になったタイプ | 教科書などの展示物 |
参考文献 リーフレット、日本歴史地名体系、各種観光案内等 |
(フォト撮影日:平成17年8月16日) |
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