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桑名宗社

鳥居
旧東海道に面する青銅製鳥居
名 称
桑名神社[くわなじんじゃ] 中臣神社[なかとみじんじゃ] (通称:桑名宗社[くわなそうしゃ] 春日神社[かすがじんじゃ]
所 在
三重県桑名市本町46
主 神
(桑) 天津彦根命 天久久斯比乃命 (中) 天日別命
配 神
(中) 建御雷神 斎主神 天児屋根命 比売神
創 建
(桑) 不詳 (中) 神護景雲3年(769)
祭 礼
石取御神事:8月第1日曜日 比与利祭(桑名神社例大祭):8月16~17日 御車祭(中臣神社例大祭):9月17~18日
社 格
式内社(小) 旧県社
境 内
1,600坪
神 紋
(桑) 上り藤の内三 (中) 上り藤の内大
備 考
石取御神事(国文) 安南国王書簡(旧重文) 青銅鳥居(県文) 松尾芭蕉筆短冊 狩野探幽筆東照神君画像 御膳水井(市文)

「春日さん」と親しまれる桑名城下の総鎮守

楼門
平成7年再建の楼門

北勢の商工業都市・桑名の市街地に鎮座している古社。桑名は、『日本書記』の天武天皇元年(762)6月26日条に「桑名郡」と所載された歴史ある地名で、桑名宗社は、この地方を拓いた古代豪族・桑名首の祖神、天津彦根命(天照大御神3御子)と御子・天久久斯比乃命をまつる、桑名の総鎮守社である。

桑名宗社は、式内社の桑名神社・中臣神社2社で構成され、ふるくは「三崎大明神」、あるいは「春日大明神」といった。中世、当社を中心に、自治運営・自由取引の市が発展、桑名は「十楽の津」と称された。江戸期には桑名藩11万石の城下町、さらには東海道42番目の宿駅として賑わい、その鎮守社である当社は、歴代の桑名城主によって社殿営繕されるなど、あつく庇護された。

本殿
神明造の本殿2基が並列
内削ぎ千木、堅魚木6本

城主造営の社殿は、昭和20年の戦災で焼失してしまい、現社殿は戦後に復興されたもの。旧東海道に面する青銅製鳥居は寛文7年(1667)製で、「勢州桑名に過ぎたるものは、銅の鳥居に二朱女郎」とうたわれた桑名の名物。鳥居から約30m歩くと楼門、くぐると石畳の参道が続き、石鳥居をへて拝殿・本殿にいたる。

数ある祭礼のうち、有名なのが「桑名三祭礼」と呼ばれる石取祭・比与利祭・御車祭。うち石取祭は、比与利祭に先立って氏子が町屋川で禊を行い、このとき採取した栗石を神前に奉納した神事で、宝暦年間(1751~64)に比与利祭から分かれたという。現在は8月第1土・日曜日。山形12張の提灯を飾った三輪祭車が、鉦や太鼓でにぎにぎしく囃す、北勢地方最大の夏祭りだ。

参道 鳥居
楼門をくぐると石畳の参道 白御影石製の二の鳥居
狛犬 拝殿
狛犬。吽形に角あり。
基壇に天保3年と刻字
拝所を2ヶ所設けた合殿の
拝殿。左は中臣、右が桑名

境内社

確認できた境内社は4社。社殿左側に、摂社の母山神社。ふるくから当地に鎮座していた地主神だという。右側には皇大神宮御分霊社、東照宮、稲荷社。皇大神宮御分霊社は明治9年勧請、例祭11月15日。また、『明治神社誌料』や『日本社寺大觀神社篇』は、境内社として皇大神宮御分霊社、八重垣神社、金刀比羅社、伊奈利社、住吉神社の4社を所載している。

母山神社 分霊社
摂社・母山神社 皇大神宮御分霊社
東照宮 稲荷社
東照宮 稲荷社

由来端緒

桑名神社と中臣神社を併せ祀り、通称は「桑名宗社」「春日神社」など。ふるくは「三崎大明神」または「春日大明神」と称され、桑名の総鎮守として崇敬を集めた。神宮寺は天台宗仏眼院で、朱印地100石のうち50石があてられた。

桑名神社:祭神は、天照大御神の第3御子・天津彦根命と、その御子・天久久斯比乃命。天久久斯比乃命は、桑名地方を開発した古代豪族・桑名首の祖神とされる。創建年代は不詳ながら、『延喜式』神名帳に所載された古社。ふるくは桑部地区に祀られていたが、景行天皇40年(110)には宮町あたりに鎮座して「三崎大明神」と称せられ、のちに宝殿町、さらに同45年に現在地へ遷座したと伝わる。古来より桑名の地主神として崇敬されてきた。

中臣神社:神護景雲3年(769)、鹿島神宮の神霊が通過した基址(上野地区)に祀られた伝わる式内社。祭神は、神武天皇の功臣で中臣伊勢連(伊勢国造の子孫)の遠祖、天日別命。ふるくは現地より西方ヘ2km余隔てた山上にあったが、正応2年(1289)に桑名神社境内へ遷座。永仁4年(1296)、春日大社より春日四柱神を勧請合祀。以後、「春日大明神」と称された。

貞和2年(1346)足利幕府より三丁掛のうちに800石、上之輪村に300石の寄進を受け、永禄10年(1566)には吉田家より一の宮として認可される。同12年に織田信長が社領寄進、天正年間(1573~92)には滝川一益が社殿造営。慶長6年(1601)徳川家康は、桑名三丁掛のうちに朱印地100石を寄進、以後、歴代の桑名城主から社領寄進・社殿営繕を受けた。明治元年の御東行および同2年の東京遷都では、天皇・勅使が宿泊。同8年に郷社へ列格、同14年には県社へ昇格した。

石取祭

桑名神社の例大祭(比与利祭)から宝暦年間(1751~64)に分かれた神事がもと。山形12張の提灯を飾った三輪祭車が、大太鼓1個と鉦4~6個でにぎにぎしく囃す。当初は簡素な台車を用いていたが、江戸後期から高欄、彫刻、金細工、漆塗などが施された豪華絢爛な祭車が増え、祭りの規模も拡大したという。昭和20年の戦災で大半の祭車を失うものの、現在は復興されている。平成19年、国無形民俗文化財に指定された。

青銅鳥居

寛文7年(1667)、桑名城主・松平定重が、慶長金250両を投じて建立。製作者は鋳物師・辻内善右衛門種次。暴風雨で3度倒壊しているが、そのつど辻内の子孫によって復旧されている。昭和40年、県文指定。

参考文献 公式リーフレット、境内掲示板、明治神社誌料、日本社寺大觀神社篇、神社事典、全国神社名鑑、全国神社大要覧、日本歴史地名体系、角川日本地名大辞典
(フォト撮影日:平成19年1月13日)

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