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紅葉天満宮

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モミジ彩る境内
名 称
天満宮てんまんぐう [通称:紅葉天満宮もみじてんまんぐう
所 在
静岡県富士宮市山宮字焼石山3323
主 神
菅原道真
配 祀
稲荷社、秋葉社、牛頭天王社
創 建
不詳
例 祭
9月25日(陰暦)
敷 地
20坪
神 紋
天の字(社殿)
社 格
旧無格社
神 徳
学業成就ほか
交 通
JR富士宮駅より北東6km 駐車場無

一名、逆さ紅葉の天神
村山修験者の入定伝説

参道
社殿
モミジの古木と社殿

山宮浅間神社と地続きの溶岩台地に天満宮が祀られている。紅葉天満宮という。薄暗い杉桧林の奥に、古びた入母屋造りの社殿がぽつんと建つ。

観光地ではないし、人目につく神社でもない。あまり訪れる人もいないようで、どことなく寂しそうな佇まい。ただ、社殿を囲むようにそびえる数本のモミジが、紅葉のころは紅、黄に染まる。

伝承によれば、村山の法印が隠居した地という。法印は杖をついていた。モミジの杖である。あるとき、杖を逆さに地面へ刺し、「根づいたら紅葉天神として祀ってほしい」と言い残した。やがて杖は根づき、芽生え、枝葉を広げた。社殿前の老木がそれだという。

他方、江戸中期(南北朝とも)に村山へ住みついた「一陽坊」を祀るとも言い伝えられる。社殿内に祀られている神像は一陽坊だと伝えられ、所蔵する稲荷大明神の木札に「富士山一陽坊」の名がみえる。隠居した法印と一陽坊――関連性は語られていないが、同一人物の説話のようにも感じる。

記録に目を転じると、現存最古は安永3年(1774)9月25日付の棟札。表書きは「奉祭紅葉天満宮守護攸」。社殿内に掲げられている文政6年(1823)の神額も「紅葉天満宮」だから、古くから「紅葉」を冠していたようだ。その他、天保6年(1835)5月付の牛頭天王の棟札があり、表書きは「奉勧請牛頭天王 富士山圓蔵院茂滕」。

下って大正9年の『富士郡北山村誌』、昭和5年の『富士郡神社銘鑑』には「天満宮」と見える。境内地20坪の規模で、当時は9尺×6尺の鳥居がたち、2間×2間半の雨覆兼拝殿に1尺1寸×奥行6寸の本殿が祀られていた。例祭日は9月25日(陰暦)で、『富士郡神社銘鑑』は「崇敬者200名」と付記。

火山弾
火山弾ふたつ

社殿裏手の一段高い林には、ふたつの火山弾が並んで祀られている。

左側の火山弾は、正面に「茂勝墳」、側面に「再興村山圓蔵院 住此寂天保六未七月朔日」と彫られている。村山圓蔵院茂勝の墓、ということだろう。名からして村山修験の行者と思われ、先に触れた牛頭天王棟札にある「富士山圓蔵院茂滕」と同一人物に相違ない。

つまり、茂勝は天保6年(1835)5月に牛頭天王を勧請(あるいは再建)し、2か月後の7月1日、ここで亡くなった。墓碑に「再興」とあるから、この人は紅葉天満宮あるいは牛頭天王の再建へ尽力したのだろう。別当職だったのかもしれない。

右側の火山弾には、辞世の句と思しき短歌が一首。

「西東 北なき浮世 みかぎりて 南へ起きて 元へかえさん 天保二年九月」。

参道
欝蒼とした杉桧林の参道
社殿
社殿とモミジ
社殿
社殿とモミジ
神額
社殿内に文政6年(1823)奉献の神額
木祠
木祠3基。左は稲荷(木札)、中央は天満宮本殿、右は秋葉(木札)と牛頭天王(棟札)
参考文献 境内掲示板、富士郡北山村誌、富士郡神社銘鑑、私の古里山宮とその周辺、富士宮市歩く博物館ガイドブック、富士山南西麓編 史跡・史話

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