スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

池宮神社

記事本文へ
名称
池宮神社いけみやじんじゃ
所在
静岡県御前崎市佐倉5162
主神
瀬織津比命
配神
事代主命 建御名方命
創建
伝:敏達天皇13年(584)6月
例祭
彼岸中日 納櫃祭:秋分の日
神紋
丸に三つ柏・三つ桜
社格
旧郷社
備考
桜ヶ池(県名勝、静岡県自然の森百選)、納櫃祭(県文)、本殿(市文)
神徳
開運厄除、商売繁昌、農業ほか
交通
東名高速道菊川I.Cより約25分 駐車場有

桜ヶ池の鎮守
秋分の日に皇円・法然由縁のお櫃納め

参道
参道と緑美しい桜ヶ池

標高40mの丘陵上に満々と水をたたえた桜ヶ池(県名勝)は、古くから神格化されてきた神奈備。社伝によると、この池のほとりに池宮神社が建てられたのは敏達天皇13年(584)。水の女神・瀬織津比命が現れたため、国司が奏上、社殿が造営されたという。

一時衰微したが、平安中期に社家の遠祖が国司に奏上、御供田6町歩の寄進を受け、社殿も再建されたと伝わる。この地方では高松神社(笠原庄一宮)とならび古い由緒を伝える神社である。

室町期は足利氏や今川氏の崇敬を受けたものの、戦国末期、徳川・武田両氏の高天神城攻防の戦火にかかり、社殿、神宝、旧記を失った。その後、天正17年(1589)徳川代官・彦坂元正から神田10貫文、慶長6年(1601)横須賀藩主・大須賀忠政から黒印10石の寄進を受けて再興。享保16年(1731)正一位の神階を授けられ、元文4年(1739)拝殿、宝暦10年(1760)に本殿を再建した。

社殿
明るい色調の社殿

国道沿いに扁額「桜ヶ池」を掲げた大鳥居がたち、その先1kmの地に神域がある。石畳と玉砂利の清々しい参道を歩くと、突き当たりに深く青い水をたたえた桜ヶ池が広がり、かたわらに社殿。メインはあくまでも桜ヶ池だ。

池の広さは約2万平方m。社殿のある南岸をのぞく三方を原生林が屏風のように抱き、穏やかな水面に木々の影を落とす。南岸は公園に整備され、子ども連れの家族などで賑わっている。

社殿は江戸中期の再建ながら、朱色と白色の塗装は明るく、古さを感じさせない。大きすぎず、華美すぎず、けれど女神を祀るにふさわしい色気と華やかさはあり、緑の木立にそっと抱かれ池畔にたたずむ姿は風趣。本殿は市文指定を受けている。

特殊神事として五穀豊穣を祈念する納櫃祭(県民俗文化財)が知られる。

径40cm、高さ28cmのお櫃に、鑽火で蒸した赤飯を4升5合つめ、御幣を5本立てる。これを氏子青年衆が立泳ぎで池心に運び、水中へ沈める伝統神事。沈められるお櫃は毎年約200個に及ぶという。

伝承によると平安末期、僧皇円が弥勒菩薩の教えを受けるため竜蛇となり桜ヶ池に入定。のち弟子法然(浄土宗開祖)が、師供養のためお櫃に赤飯をつめ池と神社に奉納した――。これが納櫃祭の起源とされる。元来、池の主神に対する御供奉献だった神事が、浄土宗と結びつき皇円・法然の故事で伝承されたのだろう。

池畔には皇円・法然の供養碑がまつられている。

大鳥居
国道150号に向ってたつ大鳥居
社頭
大鳥居の1km先に神域
狛犬
社頭に昭和6年奉献の狛犬。大きな口
参道風景
清廉とした表参道
神船
参道左手に神船置場
手水舎
社務所と手水舎
社殿
社号標と社殿
社殿
朱塗りの鮮やかな社殿
社殿
本殿、幣殿、拝殿
拝殿
拝殿と桜ヶ池
供養
池畔に法然・皇円の供養碑
鐘楼堂
瓦葺きの鐘楼

境内社

龍神殿
龍神殿

表参道沿いに佐倉護国神社、龍神殿が並び、池宮神社本殿に寄り添い境内社(境内合殿社、八幡神社、弁天神社、津島神社)が鎮座している。

明治後期~昭和初期の『明治神社誌料』『佐倉村誌』『静岡縣神社志』を引くと、当時は桜之宮、八幡宮、天照皇太神宮、伊雑皇大神宮、豊受大神宮(相殿:春日神社)、稲荷神社(相殿:天満社)、日吉神社(相殿:天神地祇神社)が祀られていた。

うち桜之宮は皇円を祀り、江戸期は桜大明神と称したが、明治元年に改称したとある。名からして龍神殿が該当社か。八幡宮(誉田別命、気長足比売命、玉依比売命)は久寿2年(1155)勧請と伝えられ、黒印高2石を有した。

護国社
佐倉護国神社
境内社
境内社(境内合殿、八幡、弁天、津島)

由来端緒

標高40mの丘陵上に満々と水をたたえた桜ヶ池は、古くから神奈備として信仰されてきた。社伝によると、この池のほとりに池宮神社が建てられたのは敏達天皇13年(584)6月。瀬織津比命が現れたため、国司が奏上、社殿が営まれたとされる。

一時衰微したが、平安中期の長保3年(1001)社家佐倉氏の遠祖源信栄が国司に奏上し再建、御供田6町歩の寄進を受け再興を果たしたと伝えられる。

室町期は駿河・遠江両国を領した今川氏の崇敬を受けたものの、戦国末期、武田・徳川両氏の高天神城攻防の戦火にかかり、社殿、神宝、旧記などを失った。

天正17年(1589)8月、徳川家康の代官・彦坂小刑部元正から神田10貫文を寄進され、文禄元年(1592)12月・翌年3月、中島平兵衛尉から神領山林保護、慶長6年(1601)4月2日、横須賀藩主大須賀出羽守忠政から黒印10石に付され再興。

江戸期は、元和9年(1623)5月に遠山平右衛門が宮司源信政の開墾した2石を黒印で安堵し、慶安元年(1648)8月に徳川家光が朱印10石に改めた。また朱黒印のほか約50町を神領としていたという。享保16年(1731)に正一位の神階を授けられ、元文4年(1739)に拝殿、宝暦10年(1760)に本殿を再建。

なお江戸中期の『遠江国風土記伝』には「池宮天王社、朱符之神田高拾石、社在池頭」と載っている。このころは牛頭天王系の神社だったらしく、現在の社名に改められたのは明治初期のこと。



参考文献 桜ヶ池池宮神社略記、境内掲示板、遠江国風土記傳、明治神社誌料、佐倉村誌、郷土教育調査資料、静岡縣神社要覧、静岡縣神社志、全国神社名鑑、浜岡町史、浜岡町史民俗偏、浜岡町史資料偏、日本歴史地名体系

トラックバック

- 2013年12月31日 10:13

-

管理人の承認後に表示されます

URL :

ブログ内検索
エントリーリスト
最新のエントリー
富士地域 神社・仏閣名鑑


参加中
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へにほんブログ村 地域生活ブログ 静岡情報へ
特集ぺーじ
富士山 岳鉄でめぐる神社仏閣
村山大日堂と富士山興法寺 富士山東泉院と下方五社
富士横道観音霊場 浅間御子
三股淵 田貫湖
備忘録
過去ログ

2014年 06月 【1件】
2014年 05月 【1件】
2014年 04月 【3件】
2013年 05月 【3件】
2013年 04月 【1件】
2013年 02月 【1件】
2013年 01月 【11件】
2012年 12月 【8件】
2012年 11月 【12件】
2012年 10月 【16件】
2012年 09月 【13件】
2012年 08月 【8件】
2012年 05月 【1件】
2012年 03月 【1件】
2012年 01月 【8件】
2011年 12月 【10件】
2011年 11月 【10件】
2011年 10月 【11件】
2011年 09月 【2件】
2011年 08月 【6件】
2011年 07月 【1件】
2011年 06月 【4件】
2011年 05月 【3件】
2011年 04月 【14件】
2011年 03月 【3件】
2011年 02月 【8件】
2011年 01月 【6件】
2010年 12月 【6件】
2010年 11月 【8件】
2010年 10月 【9件】
2010年 09月 【6件】
2010年 08月 【14件】
2010年 07月 【2件】
2010年 06月 【6件】
2010年 05月 【8件】
2010年 04月 【3件】
2010年 03月 【6件】
2010年 02月 【6件】
2010年 01月 【5件】
2009年 12月 【3件】
2009年 11月 【5件】
2009年 10月 【9件】
2009年 09月 【8件】
2009年 08月 【7件】
2009年 07月 【6件】
2009年 06月 【10件】
2009年 05月 【12件】
2009年 04月 【10件】
2009年 03月 【13件】
2009年 02月 【8件】
2009年 01月 【10件】
2008年 12月 【9件】
2008年 11月 【14件】
2008年 10月 【13件】
2008年 09月 【16件】
2008年 08月 【11件】
2008年 07月 【11件】
2008年 06月 【12件】
2008年 05月 【9件】
2008年 04月 【12件】
2008年 03月 【9件】
2008年 02月 【9件】
2008年 01月 【6件】
2007年 12月 【5件】
2007年 11月 【8件】
2007年 10月 【10件】
2007年 09月 【8件】
2007年 08月 【9件】
2007年 07月 【8件】
2007年 06月 【8件】
2007年 05月 【8件】
2007年 04月 【14件】
2007年 03月 【91件】

リンクサイト
プロフィール
Author:やそば

  • 富士地域(静岡県富士市、富士宮市)の神社仏閣メグラーです。身近な歴史遺産たる「神社仏閣」を介し、郷土の歴史を掘り下げています。
    富士おさんぽ見聞録
    備忘録
    twitter (bot
    画像倉庫
  • 文章・写真などの無断転載を禁じます(必要でしたらご一報ください)。出典を明らかにした上であれば、引用は構いません。
  • お問い合わせは以下からお願いします。
    メールフォーム
    twitter
Twitterもやっています
 
富士山 岳鉄でめぐる神社仏閣
富士横道観音霊場 浅間御子
村山大日堂と富士山興法寺 富士山東泉院と下方五社
三股淵 田貫湖
備忘録
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。