スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山宮・大宮・杉田を巡る

11月6日(土)。快晴。

国宝指定に決まった久能山東照宮を参拝する予定だった。ところが外を見ると、富士山が美しい。眺めるうちに「山宮で見たら、また神々しいだろうな」と思いたち、やがて頭の中は山宮でいっぱいに。結局、誘惑に抗えず、山宮行きと相成った。

  • 参拝リスト
    • 山宮浅間神社
    • 宮内 稲荷神社
    • 紅葉天満宮
    • 浄法山大頂寺
    • 護国稲荷神社
    • 杉田 子安神社
    • 杉田 浅間神社
    • 般若山安養寺
    • 滝の上不動尊
    • 富知六所浅間神社

山宮浅間神社

参道
富士

富士宮市山宮字宮内740。主祭神:木花之佐久夜毘売命、旧社格:村社。富士山本宮浅間大社の旧跡に鎮座。その関係から、本宮摂社のなかで最も尊重され、以前は年2度、本宮から祭神が里帰りする御神幸が行なわれた。神主は本宮社人・山宮太夫の兼務。本殿は備えず、遥拝所から神奈備である富士山を仰ぎ、祭祀を行なう古めかしい形態。(08:48) >>詳細はこちら

自宅から山宮に向う最中、雲がモクモクと現れ、着いたころには傘つき富士山――なんてことが多々あれど、この日は問題なし♪。鮮明な富士山を遥拝所から思う存分、仰ぐことができた。いま、うっすらと冠雪している。だいぶ寒くなってきたことだし、そろそろ雪化粧の富士山を見ることができそう。あとは雨雲しだい。



稲荷神社(山宮)

桜
彫刻

富士宮市山宮719。主祭神:宇迦之御魂神、旧社格:無格社。創祀年月は不詳。大正期の『北山村誌』によれば里人赤池氏が自宅に鎮祭していた社という。寛政3年(1791)6月に本殿を再建(社僧は重須蓮行坊日円)。江戸後期の『駿河記』『駿河志料』に「稲荷社」と載る。(09:04) >>写真はこちら

境内にりっぱな桜の大木がある。むろん、いまは冬枯れていて、ちょっと寂しい印象。一方、参道はきれいに草生し、まるで緑の絨毯を敷いたよう。

この社の法人名は「稲荷神社」。けれど、地図には「八幡宮」と載る。???。気になって祭神を調べたが、普通の稲荷神(宇迦之御魂神)のようで、江戸期の地誌を引いても「稲荷社」と載っている。結局、なぜ「八幡宮」なのか分からない。

ただ江戸期、重須蓮行坊日円が祭祀を担っていた。この時代、富士宮市では日蓮系寺院によって神社祭神の改変が行なわれ、「法華守護の八幡神」をまつる神社がやたらと増えたらしい。実際、法人格をもつ神社の40%を八幡宮が占めている(隣の富士市は12%)。この稲荷神社も、そんな神社のひとつかもしれない。



紅葉天満宮

参道
社殿

富士宮市山宮3323。主祭神:菅原道真、旧社格:無格社。俗に「紅葉天満宮」。山宮浅間神社と地続きの溶岩台地に祀られ、村山修験の法印に関する伝承が残る。安永3年(1774)棟札に「奉祭紅葉天満宮守護攸」とあり、社殿内の文政6年(1823)神額に「紅葉天満宮」。(09:16) >>詳細はこちら

山宮、稲荷社に続いて訪ねたのは紅葉天満宮。境内のモミジはまだ青葉だった。

約1年ぶりの参拝。薄暗い杉桧林を奥へすすみ境内に至ると、なんだか違和感が。社殿が新しい?。大きさ、かたちは変化ない様子ながら、木材、銅板は瑞々しく、そばに寄ると木のかぐわしい香りが漂ってきた。脇に「紅葉天満宮新築事業記念」という石碑が新設されており、「平成22年10月吉日」と刻まれている。

以前の古びた社殿も、閑寂な林間の雰囲気に合っていて悪くなかったけど、やはり新築はまた違った良さがある。



浄法山 正定院 大頂寺

門柱
山門

富士宮市東町3-28。宗派:浄土宗、本尊:阿弥陀如来。永禄元年(1558)8月開創。もとは伝馬町にあったが寛永年間(1624~44)連雀へ移転、慶安2年(1649)朱印領7石1斗1升を認められた。享保年間(1716~36)火災で堂宇・文書焼失、6世冏但の代に再興。虚空蔵堂安置の大日如来は、廃仏毀釈のおり富士山頂から降ろされた仏像。(10:03) >>詳細はこちら

お気に入りの1寺。ここはわずかながらイチョウやカエデがあり、紅葉の時期はきれいに色づく。来週あたり紹介すべく準備しており、不足分の写真を撮りに再訪した。



護国稲荷神社

社殿
蟇股

富士宮市東町2-3。主祭神:稲荷大明神。北連雀の守護神。寺田醤油屋が家業繁昌を願って大正2年に勧請。昭和5年、同9年の棟札に「三国稲荷大明神」とある。社殿は一間社流造りで、向拝に神使である狐の彫刻をあしらう。鳥居は昭和49年奉献。例祭は2月の初午。(10:30)

大頂寺西側の路地裏に鎮座しているお稲荷さん(後ろの壁は大頂寺の外壁)。最初は大頂寺の鎮守かと思ったが、資料を見るかぎり直接的な関係はないようだ。



杉田 子安神社

鳥居
置物

富士宮市杉田。主祭神:子安霊神。創祀は文政6年(1823)10月13日、地頭秋山安房守より子安霊神の神号を授かったと伝える。安産守護および子育てに霊験あらたかと近郷に名高く、社殿内には各地の女講中が奉納した絵馬を掲げている。平成13年、社殿再建。(10:49)

上記のように、安産・子育ての神社として有名。

富士地区で「安産・子育て」に霊験あらたかな社といえば浅間大社三日市米之宮などが挙げられる。この3社はいずれも古く、規模も大きく、神職が常駐している。一方子安神社は、江戸末期の創祀と新しく、「ムラの神様」といった簡素なたたずまい。むろん、神職は不在である。しかし、こと「安産・子育て」に限れば、前述3社をしのぐほど近郷で頼られている神様。

『御参詣芳名簿』をパラパラとめくると、富士宮市・富士市・沼津市からの参拝者が多く、また愛知・山梨・神奈川・長野・東京など周辺都県からの参拝者も散見。



杉田 浅間神社

社殿
彫刻

富士宮市杉田456。主祭神:木花之佐久夜比賣命、旧社格:村社。杉田の産土神で、旧称は「五大王子」「五躰王子浅間宮」「富士山王子姫宮大権現」など。戦国期の杉田は浅間大社領で、古くは当社例祭に大社神官が出張したと口碑される。浅間大社と繋がりがあったようだ。(11:34) >>詳細はこちら

神社らしくない派手な色彩の社殿。本殿覆屋の菊花彫刻は、いつみても華やか。近いうちにエントリの写真を差し替えようと思っている。



般若山 安養寺

境内
ヤギ

富士宮市杉田489。本尊:阿弥陀如来。俗に「狸寺」。寺伝によると延歴3年(784)開創、元享元年(1321)臨済宗となり、元享元年(1321)今川義元が曹洞宗へ改めた。戦国期、地頭富士図書助(浅間大社・案主富士氏)が畑・山林・屋敷を寄進。江戸期は朱印領7石。(12:01) >>詳細はこちら

境内は豊かな樹木に包まれ、堂宇は枯淡なたたずまい。総体的に、禅寺らしい凛とした空気がただよっている。

そんな境内の一角に、なぜかヤギやロバがいる。モグ、モグ、モグ……ゆっくり、ゆっくりと草をはんでいる。このギャップがすごい。張りつめた空気のなか参拝を終えたあと、ほのぼのとしたこの子たちを眺めると、ものすごい脱力感が。(笑)



滝の上不動尊

堂
不動

富士宮市杉田768。天間沢の岩屋に不動明王が祀られている。廃寺となった安養寺塔頭・龍泉寺の不動堂跡と伝えられる。伝承によれば建久4年、源頼朝が富士の巻狩りのとき雲や霧をはらうべく祈念したところ、たちどころに晴れたという。俗に雲切不動。杉田用水の水源地。 (12:50)

上記のように、安養寺塔頭・龍泉寺の不動堂跡と伝えられるけど、それより前の時代は修験者の行場だったのではないか、と想像している。江戸期の地誌をみると、杉田に行場があったようだし、そばに鎮座する浅間神社は神仏習合の神社と伝えられ、江戸末期の棟札に修験者の名がみえる。



富知六所浅間神社

菊
菊

富士市浅間本町5-1。主祭神:大山祗命、社格:式内社、旧郷社。通称は三日市浅間神社。富士郡下方を信仰圏とした下方五社の1社。社伝によれば孝昭天皇2年(前474)富士山腹で創祀され、のち現在地へ遷座。弘仁2年(811)皇后の安産祈願を奉仕以来、勅願所に定められたという。領主の庇護をうけ、特に今川氏の崇敬はあつかった。(13:45) >>詳細はこちら

不動尊を参拝したのち、所用のため富士市吉原へ。その道程、時間調整も兼ねて三日市浅間神社で開催されている菊花展をのぞいた。毎年恒例の菊花展であり、今年で27回目。23日(祝)まで。

トラックバック

URL :

ブログ内検索
エントリーリスト
最新のエントリー
富士地域 神社・仏閣名鑑


参加中
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へにほんブログ村 地域生活ブログ 静岡情報へ
特集ぺーじ
富士山 岳鉄でめぐる神社仏閣
村山大日堂と富士山興法寺 富士山東泉院と下方五社
富士横道観音霊場 浅間御子
三股淵 田貫湖
備忘録
過去ログ

2014年 06月 【1件】
2014年 05月 【1件】
2014年 04月 【3件】
2013年 05月 【3件】
2013年 04月 【1件】
2013年 02月 【1件】
2013年 01月 【11件】
2012年 12月 【8件】
2012年 11月 【12件】
2012年 10月 【16件】
2012年 09月 【13件】
2012年 08月 【8件】
2012年 05月 【1件】
2012年 03月 【1件】
2012年 01月 【8件】
2011年 12月 【10件】
2011年 11月 【10件】
2011年 10月 【11件】
2011年 09月 【2件】
2011年 08月 【6件】
2011年 07月 【1件】
2011年 06月 【4件】
2011年 05月 【3件】
2011年 04月 【14件】
2011年 03月 【3件】
2011年 02月 【8件】
2011年 01月 【6件】
2010年 12月 【6件】
2010年 11月 【8件】
2010年 10月 【9件】
2010年 09月 【6件】
2010年 08月 【14件】
2010年 07月 【2件】
2010年 06月 【6件】
2010年 05月 【8件】
2010年 04月 【3件】
2010年 03月 【6件】
2010年 02月 【6件】
2010年 01月 【5件】
2009年 12月 【3件】
2009年 11月 【5件】
2009年 10月 【9件】
2009年 09月 【8件】
2009年 08月 【7件】
2009年 07月 【6件】
2009年 06月 【10件】
2009年 05月 【12件】
2009年 04月 【10件】
2009年 03月 【13件】
2009年 02月 【8件】
2009年 01月 【10件】
2008年 12月 【9件】
2008年 11月 【14件】
2008年 10月 【13件】
2008年 09月 【16件】
2008年 08月 【11件】
2008年 07月 【11件】
2008年 06月 【12件】
2008年 05月 【9件】
2008年 04月 【12件】
2008年 03月 【9件】
2008年 02月 【9件】
2008年 01月 【6件】
2007年 12月 【5件】
2007年 11月 【8件】
2007年 10月 【10件】
2007年 09月 【8件】
2007年 08月 【9件】
2007年 07月 【8件】
2007年 06月 【8件】
2007年 05月 【8件】
2007年 04月 【14件】
2007年 03月 【91件】

リンクサイト
プロフィール
Author:やそば

  • 富士地域(静岡県富士市、富士宮市)の神社仏閣メグラーです。身近な歴史遺産たる「神社仏閣」を介し、郷土の歴史を掘り下げています。
    富士おさんぽ見聞録
    備忘録
    twitter (bot
    画像倉庫
  • 文章・写真などの無断転載を禁じます(必要でしたらご一報ください)。出典を明らかにした上であれば、引用は構いません。
  • お問い合わせは以下からお願いします。
    メールフォーム
    twitter
Twitterもやっています
 
富士山 岳鉄でめぐる神社仏閣
富士横道観音霊場 浅間御子
村山大日堂と富士山興法寺 富士山東泉院と下方五社
三股淵 田貫湖
備忘録
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。