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別所 八幡宮

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名称八幡宮はちまんぐう
所在静岡県富士宮市安居山字上別所1001
主神応神天皇
創建不詳例祭陰暦9月15日
敷地107坪社格旧無格社
神徳五穀豊穣・厄除けほか
交通JR西富士宮駅より徒歩22分 駐車場無

別所の鎮守

風景
のどかな風景広がる別所に鎮座

安居山(あごやま)の北部、別所に鎮座している。ぞくに「別所の氏神さん」。神域一帯は、美しい稲田と山林が心地よく広がる、いわゆる「古きよき農村風景」が残るのどかな地区だ。

別所と鷹野徳繁

創建ははっきりとしない。

ただ、豊臣秀吉が天正18年(1590)12月28日、「青山郷内別所村4石」ほかを、浅間大社社人・公文富士氏に安堵している。青山は安居山、別所は別所地区に比定される。このころ、別所が一村として認知されていたことを示しており、とすれば、そこに地域の守り神が祀られていたとしても、なんら不思議はない。

『大宮町誌』(昭和5年)は、この地は元亀・天正(1570~92)のころ鷹野因幡守徳繁の所領であり、別所は鷹野氏の別墅(=別荘)に由来し、当社はその鎮守として祀られたのだろうと記す。また江戸期の諸地誌は、別所を「別荘」と記し、八幡宮は「本村別荘2か所に在」と所載。本村は中上八幡宮、別荘は当社を指している。

福石神社
公文富士氏の屋敷神だった福石神社

鷹野徳繁は清和源氏の流。武田信玄・勝頼に仕え、信玄が駿河国を略取すると、富士常陸介(浅間大社公文職)の亡跡130貫を与えられた。おそらく別所も含まれていたのだろう。

武田勝頼が浅間大社社殿を再建したさいは普請奉行に命ぜられ、大宮に在勤して造営にあたった。『富士本宮雑記』によれば、この時鷹野氏は所領青山の大楠で護摩堂を寄進している。多数の器具類も奉献しており、香炉(県文)には「奉寄進富士大宮 鷹野因幡守徳繁」の銘がある(『浅間神社の歴史』)。

天正6年(1578)、闕所となっていた公文職を再興し、次男千代丸(富士能通)に継がせた。豊臣秀吉が所領を安堵した公文富士氏は、この人である。以降、再興された公文家は明治初期まで10代続き、明治4年の本宮改革のさい権禰宜となった。

鬱蒼とした山林に抱かれ
社殿
林間にたたずむ社殿

県道からいくばくか奥まったところを農道風の枝道が通り、道ぞいに幟台がさりげなく立っている。そこから人家の間の参道を細々と歩くこと100m、ふいに視界がひらけ、目の前に鎮守の森が広がった。森は、杉や竹などさまざざまな樹種で構成され、それらが織り成すみどりの濃淡が美しい。入口の真っ赤な鳥居が、よく映えていた。

鳥居のさきは、30段ばかりの急な石段。積もった落ち葉を踏みしめながら上ると、木漏れ日の境内に拝殿兼覆屋が建っている。飾り気はなく、極めて質実なたたずまいではあるが、だからこそ林間の雰囲気を損なわず、気持ちのいい境域を作り出していた。とても静謐な空間で、耳にとどいたのは耕運機が働いている音くらい。

公文職再興の経緯について、公文家の記録『富士本宮雑記』は、「徳繁が蟄居中(※)の富士信通を信玄に引き合わせたことで、富士氏は大宮司職に復した。信通は、千代丸を養子として公文職を相続させ、徳繁の恩義に報いた」とし......
参道入口
参道入口
幟台
大正10年旧2月の幟台
風景
社前風景
参道
細々とした参道をゆく
社叢
やがて視界がひらけ、眼前に社叢
鳥居
赤い明神鳥居
石段
鳥居をくぐると急な石段
参道
参道風景
社殿
切妻・妻入りの簡素な社殿
竹林
社殿背後に竹林広がる
賽銭箱
賽銭箱
石祠
社殿後ろに石祠や地神、神武天皇など
灯籠
社殿前に灯籠2基
灯籠
大正14年11月奉献
地神
地神

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参考文献 駿河記、駿河志料、富士郡神社銘鑑、浅間神社の歴史、大宮町誌、安居山区誌、富士宮市の棟札集成、富士宮市歩く博物館ガイドブック、角川日本地名大辞典、日本歴史地名体系

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