熱原山本照寺 法燈継承式
富士市厚原の熱原山本照寺(日蓮宗)で13日、松原智玄前住職の退薫にともなう法燈継承式が行われ、松原智善上人が40世となった。同宗僧侶や大勢の檀信徒が参列し、式の前には稚児が練行するなど、地域をあげて法燈継承を祝った。
厳かに法燈継承式
本照寺は、「熱原法難」で殉教した熱原神四郎の屋敷跡にたつ日蓮宗の史蹟。寺は鎌倉後期、法難殉教者の菩提を弔うため岩本山実相寺・日源の弟子日信によって建立され、境内には神四郎の廟がある。一時荒廃したものの江戸初期に再興され、爾来、連綿と法燈を継承。こたび晋山した松原住職は40世となる。
当日は午後1時から稚児練行式が行われた。七字題目の幟を先頭に、団扇太鼓を手にした僧と信徒が唱題しながら列をなし、その後ろに住職ときらびやかな衣装に身を包んだ子どもたちが続いた。一行は、門前の甲州街道(中道往還)からゆっくりとした足取りで寺に入り、午後2時からの法燈継承式に臨んだ。
法燈継承式は本堂でおごそかに営まれ、法灯相続の儀や入寺奉告文を経て、松原上人が新住職に就任した。その後、伊藤通明宗務顧問(静岡市感應寺住職)、貫名英舜県中部宗務所長(妙源山常泉寺住職)が祝辞を述べ、約40年のあいだ住職をつとめた前住職を慰労し、若き新住職には激励の言葉をかけた。
稚児練行式/題目の幟を先頭に
稚児練行式/お稚児さん
稚児練行式/お上人
稚児練行式/本照寺に到着
稚児練行式/本堂前で修法師による加持祈祷
山門前でお上人と記念撮影
法燈継承式/集った檀信徒
法燈継承式/終了後に記念撮影。壮観
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参考文献 新聞広告、境内石碑、駿河記、駿河国新風土記、駿河志料、鷹岡村史、富士郡村誌、日蓮宗寺院大鑑、鎌倉・室町人名事典、全国寺院名鑑、富士市の仏教寺院、富士市の寺院、日本名刹大事典、日本仏教史辞典、佛教大事典、富士市史、鷹岡町史、富士宮市史、芝川町誌、日本歴史地名体系、角川日本地名大辞典
(フォト撮影日:平成24年10月13日)