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冨士御室浅間神社

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名称冨士御室浅間神社ふじおむろせんげんじんじゃ
所在山梨県南都留郡富士河口湖町勝山(本宮3953、里宮3951)
主神木花開耶姫命
祭礼春季大祭:4月25日、流鏑馬祭:4月29日、秋季大祭:9月9日
創建伝:文武天皇3年(699)社地本宮3.3万坪、里宮1.5万坪
神紋社格旧県社 別表神社
備考世界文化遺産推薦の構成資産、「史跡富士山」の構成資産(国史跡)、本宮本殿(国重文)、勝山記 武田信玄願文(県文)、武田不動明王木像 聖徳太子木像 角行像(町文)
神徳火山鎮護、酒造守護、婚姻・子授安産ほか
交通富士急行線河口湖駅より徒歩20分 駐車場有
  1. 由緒
  2. 境内概要
  3. 写真
  4. 境内社
  5. 関連リンク・参考文献

北口指折りの浅間神社

富士山二合目に本宮(現奥宮)、河口湖畔に里宮を擁する古社。富士山北口指折りの浅間社として、歴代領主らから篤く崇敬された。古くは「御室」「北室」「山室」などと称され、江戸期の『甲斐国志』は本宮を「小室浅間明神」、里宮を「富士浅間明神」と載せている。

  1. 創祀
  2. 中世
  3. 豊臣・徳川治世
1.創祀
社伝

社伝によれば、2合目本宮は文武天皇3年(699)4月7日、藤原義忠が富士山中に最初に勧請した社とする。養老4年(722)雨屋を建立したが、延暦10年(800)噴火で消失し、大同2年(807)坂上田村麻呂が東夷平定の奉賽として社殿建立したとする。

里宮は天徳2年(958)、氏子崇敬者の便を図り河口湖畔に建立されたと伝える。古くは大原七郷(船津・木立・勝山・大嵐・成沢・長浜・大石)の産土神だったが、やがて勝山1村の産土神になったという。

ただし通説では、甲斐国の浅間神社成立は貞観7年(865)とされる。当時、富士山を鎮める官社として駿河国に浅間大社が祀られていたものの、貞観6年に富士山が噴火。占いの結果、噴火原因は「浅間大社神職の斎敬怠慢」とされ、朝廷は駿河国へ鎮謝実施を指示するとともに、甲斐国にも浅間明神を祀るよう命じた。(『三代実録』)

このとき祀られた「八代郡浅間明神祠」の論社に一宮浅間神社河口浅間神社、高田浅間神社などが挙げられ、『甲斐国志』は有力論社に冨士御室浅間神社を推している。

冨士御室と上吉田浅間

また『甲斐国志』の北口本宮冨士浅間神社項を引くと、同社は2合目本宮から勧請された社と載せている。内容はおおむね次の通り。

「神祠創造にあたり小室浅間明神(2合目本宮)を勧請した」

「いま、小室(2合目本宮)を上浅間といい、この祠(北口本宮冨士浅間神社)を下浅間と称するのは、両社のいわれから。また下吉田にも浅間神社があり、これを下ノ宮浅間(小室浅間神社)と称する」

2.中世
武田氏の祈願所に

冨士御室浅間神社の史料初見は、室町期の文明7年(1475)8月3日。大原庄領主の小林入道正喜が「大原かた山御むろのかきとり」に神田を安堵している。以降、たびたび史料にあらわれ、武田氏や小山田氏など歴代領主からあつく崇敬された様子がうかがえる。

武田信虎は太刀1腰・具足1両・馬3匹を寄進し、勝山郷の棟別役を免除。武田信玄は弘治3年(1557)と永禄9年(1566)、北条氏政に嫁いだ息女の安産を祈願し、永禄8年には市川家光を奉行に大般若経の真読法会を開催。その子勝頼は元亀2年(1571)、神主小佐野越後守に駿河国の須走浅間神社・岡宮浅間神社の社務兼帯を与え、天正元年(1573)に岡宮神領15貫500文を寄進した。

郡内領主

郡内領主の小山田信有は天文23年(1554)、屋根葺き替えのため都留郡内での勧進を許可。弘治2年(1556)5軒分の棟別役を免除し、永禄元年(1558)神主小佐野越後守差配の勝山郷中で新儀非法を禁止。同7年3月に神馬1匹・禄物2貫300文を寄進し、6月には本宮の脇宮10社および神主管理2社の山中警護役を免除。小山田信茂も同12年、諸武具や神馬の奉納を約し武運長久を祈願した。

そのほか、源義照が天文23年(1554)に藤栖内15貫500文の地を寄進し、板垣信安が元亀3年(1572)に於曾郷1貫200文を寄進して武運長久を祈願している。

3.豊臣・徳川治世
谷村城主歴代

武田氏滅亡後も領主の保護は続いた。

天正15年(1587)7月、同16年8月に鳥居彦右衛門元忠、慶長2年(1597)1月に浅野左衛門佐氏重が社殿造営のため関東での勧進活動を認め、天正19年(1591)9月に加藤光泰、文禄3年(1594)9月に浅野良重から12石1升7合の神領を安堵された。

谷村城主・鳥居土佐守成次は、慶長6年(1601)9月に3石6斗余を寄進し、慶長17年(1612)には本宮本殿を再建した。この本殿は元禄11年(1698)谷村藩主秋元喬朝が修復しており、以降たびたび改修を重ね昭和49年に永久保存のため里宮境内に移築された(国重文)。また秋元氏は慶安元年に(1648)拝殿を再建し、元禄11年に本殿ともども修復している。

本宮本殿
本宮本殿
江戸期の規模

『甲斐国志』によると、江戸期の規模は2合目本宮が「正殿 高3丈1尺 梁2間四方、拝殿 梁7間 桁3間、末社2祠 今廃、社地5町四方」、里宮は「社地縦2町横1町、黒印社領2町4段7畝20歩」だった。

本宮本殿は慶長17年再建

冨士御室浅間神社の里宮は河口湖(海抜830m)の南畔、勝山の地に鎮座している。穏やかな水面の湖を背に負い、富士山を正面に望むかたちで建てられ、なかなか風光明媚な環境にある。(奥宮=旧本宮は海抜1,700mの富士山2合目に鎮座)

社頭の大きな鳥居をくぐると、表参道がまっすぐ伸びる。はじめはソメイヨシノが並木をつくり、やがて杉並木にかわる。緑に包まれ、いい塩梅に清々しい。ちなみに参道脇に常在寺という寺がある。日蓮系の寺らしいが、当社となにかしら関係があったのだろうか。

鳥居
鳥居

参道をゆくと小ぶりな神門に至るが、ここで門をくぐらず左へ離れると本宮本殿(国重文)が北向き――里宮と斜に向かい合うかたち――で鎮座している。木立の中にたたずむ朱の社殿が美しい。慶長17年(1612)に富士山2合目で再建され、昭和49年に移築された。

本宮本殿
本宮本殿

参道へもどって神門をくぐると、左手に社務所、右手に民俗資料館があり、正面に里宮社殿が建つ。里宮社殿は黒味を帯び、ことに拝殿は大きな屋根を被って重々しい雰囲気。華美な本宮本殿とは異なり、どこか田舎っぽさのある素朴なたたずまいだ。

境内風景
境内風景
里宮拝殿
里宮拝殿
境内風景
狛犬
狛犬と鳥居
表参道
表参道
神門
神門
随神
随神像
風景
境内風景
手水舎
手水舎
里宮拝殿
里宮拝殿
富士講
富士講奉献
里宮本殿
里宮本殿
河口湖
本殿後ろは河口湖
本宮社殿
本宮社殿
本宮社殿
本宮社殿

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確認できた境内社は10祠。表参道ぞいに4祠、里宮社殿の周囲に5祠(雷神社・天神社、片山社、国津神社・別天神社、石割社、稲荷社)、本宮社殿そばに1祠。

祠
表参道ぞいの祠
祠
表参道ぞいの祠
祠
表参道ぞいの2祠
祠
雷神社・天神社
祠
片山社
祠
国津神社・別天神社
祠
石割社
祠
稲荷社
祠
本宮社殿そばの祠
参考文献 公式リーフレット、境内石碑・掲示板、甲斐国志、淺間神社の歴史、富士をめぐる、山梨100選、社寺縁起伝説辞典、神詣で、神社事典、全国神社名鑑、日本の神々 神社と聖地10、日本歴史地名体系、角川日本地名大辞典
(フォト最終撮影日:平成22年11月20日)
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